大変化の時代.高い位置からの視点で今後の趨勢を見極め果敢に道を切り拓いていく 第 911 号

 経済界の重鎮であるウシオ電機

会長・牛尾治朗さんが名プロデュ

ーサーと称える人物がいます。

 ヤマト運輸の生みの親である

小倉昌男さんです。

 小倉さんが名プロデューサーたる

ゆえんはどこにあるのでしょうか

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 牛尾 治朗(ウシオ電機会長)

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 一口にプロデューサーと言ってもいろん

なタイプがあり、プロデューサーであり

ながら演出を務める人、あるいは

プロデューサーを務めながら

脚本を手掛ける人もいます。

 映画『市民ケーン』などの傑作で知ら

れるオーソン・ウェルズに至っては、

プロデューサーと監督、製作、脚

本を兼務し、さらには主演

までこなしています。

 リーダーの個性により、様々なタイプ

のプロデューサーがあってよい

と私は思います。

 ヤマト運輸元会長の小倉昌男さんは、

宅急便という画期的なサービスを

創造した名プロデューサーです。

 小倉さんの実家の運送会社は、創業時

より百貨店の配送を専属で請け

負っていました。

 しかし、立場の弱い下請けのままでは

将来はないと考えた小倉さんは、経営

の実権を握ると思い切って百貨店

との取り引きを打ち切り、独自

に個人向け小口貨物配送サー

ビスを始め、大成功を収めたのです。

 アメリカからやってきたアマゾンも、

小倉さんが礎を築いた宅配網がなけ

れば、日本でここまで大きな成功

を収めることはできなかったでしょう。

 卓越した先見性と実行力を兼ね備えた

プロデューサー・小倉さんの実績は、

いまを生きる私たちにも多くの

教訓を与えてくれます。

 日本の城には、四方を見渡せる

高い天守閣があります。

 城主はそこへ上ることによって時代を

肌で感じ、大きな決断を下すこと

ができたのだと思います。

 未曾有の大変化を迎えたいま、私たちは

より高い天守閣からの視点で今後の趨勢

を見極め、果敢に道を切り拓いていく

プロデューサーでありたいものです。

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◆牛尾治朗さんは「巻頭の言葉」を執筆されています◆
人間学誌『致知』のお申し込みはこちら

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『致知』  2017年1月号

           連載「巻頭の言葉」P4

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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