夜が明けた時、 私に語れる言葉はこれだけでした 第 308 号

 臨床心理士の皆藤章さんは、長年生きる

苦しみを抱えた人たちの声に静かに

耳を傾けてこられました。

 時に死の危機に直面するほどの

苦しみを抱えた人たちもいます。

 皆藤さんはそういう人たちに、どのよう

にして生きる希望や勇気を与えて

こられてのでしょうか。

────────[今日の注目の人]───

★ 出会いを生かし、ともに関を越える ★

    臨床心理士・皆藤 章

───────────────────

 「先生、私に生きていける 

言葉をください」

 遠い南米のある地から手紙が届きました。

 途方もない人生の傷みを抱えながら面談

に通ってこられていた方からでした。

 制止を振り切り、ある日その方は死出の

旅とも言える決断をしたのです。

 自尊心を剥奪される過酷な生活が綴ら

れた手紙の、最後にこの言葉が

記されていました。

 ゆっくり返事を考えている場合ではない。

 しかし、その方の心に届く

言葉が不可欠だ。

 夜通し考えました。

 夜が明けた時、私に語れる言葉は

これだけでした。……

※およそ半年後、その方は

無事に帰国されました。

 そして、「先生の言葉を毎日、念仏の

ように唱えて生きていました」

 とおっしゃっていたといいます。

 皆藤さんの一言が絶望の淵にあった

一人の人生を救ったのです。

 皆藤さんのひと言とはどのような

ものだったのでしょう。

 『致知』2016年6月号  

      特集「関を越える」P54

 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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