多くの人が何か困ると僕に助けを求めてきてくれた 第1,283号

 世界一のヒト型ロボットをグーグルに売った

東大発ベンチャー・シャフト元CFO

が究極の仕事術を熱く語る。

 共感を軸にした6つの枠組み。多くの人たちが

考えもつかないような成果を残すために必要な

要素を6つの軸で、以下のように整理した。

1.リアルな現場に身を置き、全身でショックを受ける。

2.真面目な人間に共感し、他人事を我が事にする。

3.怖いと思っても覚悟を決め、ダイブする(飛び込む)。

4.道を走りながら、必要最低限の知識を身につける。

5.挫けそうになっても、自分を励まし、決して諦めない。

6.思っていた以上にうまくいってしまった自分を確かめる。

 早稲田大学理工学部を卒業した僕は、

2002年、東京三菱銀行に入行した。

 情報交換の「通貨」はリアルな体験。

 新しいテーマの情報収集で、僕がとった

方法は、次のようなものだ。

 過去にロボットビジネスをやろうと思った

人がいれば、話を聞きに行く。

 資金調達に関する細かな検討事項についてわから

なければ投資会社の友人に話を聞きに行く。

 面白いことに、こうした情報交換の対価として

使われる「通貨」は、お金ではなかった。

 そうではなく、情報を教えてもらった人たちが

何か困ったときに、率先して助けてあげること、

何らかの情報を自分からも提供できること

が「通貨」になっていたのだ。

 不思議なもので、自分がその通貨、すなわち

本には載っておらず、多くの人が知りたい

と思っているが、それを実際に経験

していないことから要領よく知

りえない情報といったものを

多く持っていればいるほど、

その通貨を交換しながら、

逆に多くの情報を人から教えてもらうことができた。

 とりわけ僕は、企業再生からヒト型ロボット

創造にかけて、誰もやりたくないような土壇

場の経験をたくさんしてきたから、多く

の人が何か困ると僕に助けを求めてきてくれた。

 やはりビジネスマンの本当の通貨は、自分が

リアルに経験したことによる情報だ。

 ギブアンドテイクの交換が成り立たない場合、

きっと相手も情報を渡してくれないだろう。

 若い人にお薦めしたいのは、がむしゃらに目の

前の仕事をすること。その中で、誰もがやり

たくないようなことに飛び込んでいっ

て、自分で体験することだ。

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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