国家の成功に決定的な役割を担うことをよく理解していた = 2-2 = 第 1,804 号

 海軍力は何のために使われるものだろうか?

アメリカ海軍はみずからの任務をアメリカ

国民に説明するのに長年苦労してきた。

 海軍基地の近くに住んでいるような人々を

除いて、彼らは一般的な国民が一度も見た

こともなく、さらには新聞でも読んだこ

とさえないような何百隻もの船に、な

ぜ数百億ドルもの額の血税が必要な

のかを説明しなければならないのだ。

 ベトナムのような国が将来目指すことになる

「自由」という価値観は、将来的にアメリカ

自身にとってさらに重要になってくるかも

しれない。そして何度も繰り返すが、

要なのは価値観だけではなく、それを

支える軍事力でもあるのだ。

潜水艦が海の下で移動する情報収集機関である

ことも忘れてはならない。中国は現在60隻

以上の潜水艦を保有しており、数年以内

にその数が米軍よりもわずかに多い

75隻になると見込まれる。

 現在のマレーシアの経済やテクノロジー面での

活発さから見えてくる輝かしい未来への展望

は、決して偶然の産物ではない。1981年

から2003年まで首相をつとめたマハ

ティールによって生み出された。

 マハティール政権は空港、高速道路、橋、

高層ビル、コンテナ港、ダム、サイバー

ネットワークなどのインフラ整備に

積極的に投資した。

 テクノロジー好きであったマハティールは、

輸送・交通機関と通信インフラが、21世紀

の国家の成功に決定的な役割を担う

ことをよく理解していた。

 マハティールの支配の仕方は、細かい部分に

目を配ると同時に、大きく俯瞰する目を持っ

たものだった。彼は「細部にこだわるビ

ジョナリー」であり、自分の国をまる

で医師が患者を診るように扱ったのである。

 大局的な視点を持った美学を伴う彼の大きな

構想力は、クアラルンプールにある日本のデ

ザインによる超近代的な巨大空港を造り上

げたことにつながる。この空港は世界

最大規模であり、その美しさも群を抜いている。

 シンガポールは、世界でもっとも重要な海洋

のチョークポイントとして、航路が集積して

いるマラッカ海峡に、天然の深水港を抱えている。

 私がいままでに会ってきた世界中の外交・

国防分野のエリートの中で、シンガポール

の人々ほど冷酷な考え方をしている人間はいない。

 あるシンガポール人は、「大事なのは軍事力

と海軍のプレゼンスなんですよ。情熱的で

善意あふれるおしゃべりは意味がないん

です」とコメントでうまくまとめている。

 ロバート・D・カプラン『南シナ海・

         中国海洋覇権の野望』

     (奥山真司氏・翻訳)

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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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