国会議事堂のどこからネズミが出てくるか知り尽くしている 第1,064号

 迷走を続ける日本政治に行儀は悪いが

エネルギーに溢れた指導者、吉田茂

や岸信介、田中角栄のような強

者=悪党が見当たらない。

 “小さな正義”を叫ぶマスコミの前に、

危機に際して不可欠である強力な

指導者を生み出す土壌を失っ

てしまった日本の未来は!?

 政治の世界は一皮むけば百鬼夜行、

食うか食われるか、殺すか殺され

るか、2つに1つしかない。

 竹下登は、島根県議から

国政選挙を目指す。

 トップ当選したが、大量の選挙違反

を出して竹下は終生これを肝に

銘じることになる。

 竹下のカネづくり、人づくり

の周到さはここが原点だ。

 こうして竹下はともかく34歳の

身で佐藤派の足軽となった。

 「君は私大出だから分からない

だろうが、日本は役人だぞ。

 役人の入省年次、成績の順番、

これらの親戚を全部覚えろ」

 これを徹底的に教え込まれた。

 オヤジの認識も同じだった。

 竹下は私と四方山話をするとき、世間

でいう「竹下カレンダー」で政治

日程を説明する。

 これは役人、とくに大蔵官僚の

協力なしにはできない。

 竹下は大平正芳政権で大蔵大臣にして

もらって、5期5年も財政当局の

最高責任者を務めた。

 国会議事堂のどこからネズミが出てくる

か知り尽くしているといわれる竹下が、

この時期をムダに過ごすわけがない。

 細川護熙と宮沢喜一は奇妙

な類似性がある。

 あの日本人離れしたドライ

な感覚はウリ二つだ。

 他人のために汗を流さない。

 ドロを被らない。

 身内の面倒を見ない。

 ないないづくし。

 細川を見ていると周りに人がいない。

 たとえば池田勇人の場合は、主税局で

一緒に苦労した前尾繁三郎を中心に、

黒金泰美、大平正芳、宮沢喜一、

鈴木善幸、伊藤昌哉が政治

局を固めていた。

 経済界には、当時の財界四天王といわれ

た富国生命の小林中、日清紡の桜田武、

新日鉄の永野重雄、産経の水野成夫、

それに野村証券の奥村綱雄、電力

の鬼、松永安左ヱ門がいた。

 池田は不器用で、真っ正直だ。

 危ない、おれたちが応援するという

ので、下村治、東畑精一、有沢広巳

の学者たちも応援した。

 空前の豪華メンバーだ。

 田中角栄にも西村栄一という金庫番、

頑固一徹のじいさんを筆頭に、愛知

揆一、橋本登美三郎、木村武雄、

二階堂進という宿将たちが

周りを固めた。

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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