命は人間や動物というような垣根を越え.すべて深いところで繋がっている 第 699 号

 『致知』の連載でお馴染みのシスター・

鈴木秀子さんがある知人の体験談として

興味深い話を紹介されています。

 四国遍路で体験した男性の不思議な話とは。

───────「今日の注目の人」───

鈴木 秀子
(国際コミュニオン学会名誉会長)
   
───────────────────

 定年退職後に四国遍路に行った

男性の知人がいます。

 歩き始めて数日後、彼は山中で

道に迷ってしまいます。

 川に沿って下れば人里に着くだろうと、

危険な道なき道を夜を徹して歩き続け、

東の空が白んできた時にようやく

里に辿り着くことができました

 たんぼ道を歩いていると、一人の

お婆さんが近づいてきて男性の

手のひらに少しの米粒を置い

て、丁寧にお辞儀をした後、

何も言わずに立ち去っていきました。

 彼は命が助かったことのありがたさを噛み

締めながら、安堵感からか、お婆さんが

渡してくれた米粒を手のひらにのせた

まま、しばらくはその場にじっと

立っていました。

 すると驚いたことに、どこからともなく

小鳥たちが集まってきて男性の肩に

留まり、手のひらの米粒を

ついばみ始めたというのです。

 小鳥たちに男性を恐れる雰囲気は少しも

なく、完全に安心しきった様子でした。

 それは考えられないような情景でした。

 この時、男性は「小鳥も米粒もお婆さんも

自分も、すべては一体なんだ」「命は

人間や動物というような垣根を

越えて、すべて深いところ

で繋がっているんだ」「お互いが

お互いを支え合っているんだ」という思いが

心の奥底から込み上げてきたといいます。

 私はかつて修道院の階段から落ちて

臨死体験をした時……、

男性の不思議な体験談は臨死体験

をした鈴木さんにどのように

映ったのでしょうか。

 続きは誌面でお読みください。

 『致知』2017年7月号

        連載「人生を照らす言葉」P110

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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