冗談には必ずある程度の真理がある = 2-2 = 第1,625号

 できるだけ貸しを作り、借りをつくらない

というのが、情報屋の職業文化だ。

 永田町用語で、「行儀が悪い」とは、「ゴリ

押しをする」「不正を強要する」という意味だ。

 情報屋の基礎体力は、まずは記憶力だ。私の

場合、記憶は映像方式で、なにかきっかけ

になる映像が出てくると、そこの登場

人物が話し出す。書籍にしてもペー

ジがそのまま浮き出してくる。

 実は情報の世界では、第一印象をとても大切

にする。人間には理屈で割り切れない世

界があり、その残余を捉える能力

が情報屋にとっては重要だ。

それが印象なのである。

 ロシア語のことわざで、「冗談には必ずある

程度の真理がある」というのがある。

 ある外務省幹部は言っていた。「日本人の

実質識字率は、5パーセントだから新聞は

影響力を持たない。ワイドショーと週

刊誌の中吊り広告で物事は動いて

いく。残念ながらそういったところだね」

 情報、調査、分析の世界に長期従事すると

独特の性格の歪みがでてくる。これが一種

の文化になり、この分野のプロであると

いうことは、表面上の職業が外交官で

あろうが、ジャーナリストであろう

が、学者であろうが、プロの間で

は匂いでわかる。そして国際

情報の世界では認知された

者だちで、フリーメイ

ソンのような世界が形成されている。

 各国の情報調査・分析専門家の世界では、

何か大きな事件があれば、深夜でも連絡

を取り合う体制ができている。24時間、

休暇で旅行中の場合も含め、このよ

うな体制ができてはじめて、国際

情報クラブのメンバーとして

認められたことになる。

 1980年代末から2000年までに旧ソ連諸国から、

イスラエルに移住した人々は「新移民」と呼ば

れ、その数は100万人を超えた。イスラエル

の人口は600万人であるが、その内、アラ

ブ系が100万人なので、ユダヤ人の内

20パーセントがロシア系の人々である。

 ロシアのビジネスマン、政治家がモスクワでは

人目があるので、機微な話はイスラエルのテル

アビブに来て行うこともめずらしくない。そ

のため、情報専門家の間では、イスラエル

はロシア情報を得るのに絶好の場なので

ある。しかし、これまで日本政府関係

者で、イスラエルのもつロシア情報

に目をつけた人はいなかった。

 そもそも外交の世界に純粋な人道支援など

存在しない。どの国も人道支援の名の下で

自国の国益を推進しているのである。

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 今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。感謝!

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