何事にも「縁の下の力持ち」を努め”功”を人に譲る事は大切な生き方 第 2,622 号

 「人は学校をもってのみ物を学ぶ機会と考えて

いるが、人生、学校で学び得るぐらいは知れた

もの、職業の精進によって初めて本当の人格

は磨かれ、広汎的確な生きた知識を獲得

することになるのである」

 「蓄財を通してわれわれは色々の蓄積法を学ぶ。

力の蓄積、知識体験の蓄積、徳の蓄積等はそれ

であって、金銭の場合よりむしろ、この蓄積

のほうが大事な場合がある」

「人間は活動するところ、そこに必ず新しい希望

が生まれてくる。希望こそは人生の生命であり、

それを失わぬ間は人間もムダには老いない」

 偉大な先人・本多静六が後世に生きる私たちに

贈った処世訓。 幻の名著、初文庫化!

 日々の小さな成果、それは一年と積まれ、5年、

10年と積み重ねられて、やがては自分の最善

の知能と努力を完全な計画遂行に導いてい

く。偉人の大業にしても、多くは日々、一歩一歩

の努力の集積の上に、打ち立てられたものである。

 功は人に譲り、責は自ら負うこと。

 実際に、職場での仕事で、自らの功と思える

ものでも、よく考えてみると決して自分一人

の力でできたものは、ほとんどないと

いってよろしい。

 総じて何事にも同僚を先に立てて、自分はその

下にもぐって、「縁の下の力持ち」をつとめる

ように心掛ければ、同僚もそれを認めずに

いられないし、先輩も決して見逃しに

するようなことはない。

 このようにして、おれがおれがの出しゃばりを

せず、「縁の下の力持ち」をもって、できる

だけ功を人に譲るようにしておくことは、

ちょうど勤労効果を貯金しておくよう

なもので、いつの日にかは必ず

元金のほかに利息までついて返ってくる。

 専門以外、本業以外のことについて知る適当

な機会があったら、この場合好機を逸せず、

できるだけ見聞し、調査し、その要点を

しっかり把握しておくのがよろしい。

 とにかく、あらゆる機会を利用して、ごく

おおざっぱでもよいから、各種各様の実際

を調べておくと、その生きた知識がやが

ていろいろな仕事に役立つ。本人自身

もいよいよ各方面に重宝される存在

となって、その活動分野も次第に

広くなってくるものである。

 老人はややもすれば時流に取り残される傾向

にあるが、何もあえて「新しがり屋」になる

必要はない。ただつとめて、ラジオ・ニュースを

聴いたり、新聞雑誌を読むことを怠りさえしなければ

よい。できることなら、新知識の盛られた新刊書

にも目を通せばますます結構だ。

【解説者・本田健氏のメッセージ】

 「多くの人が、手っ取り早く儲けてやろうと考え

ている現代にこそ、こういう骨太な哲学が

必要なのではないかと感じます」

本多 静六  (著)『人生計画の立て方』

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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