企業の思いを一つひとつ積み上げていく事がブランドを築いていく上で大切 第 778 号

 企業のブランディング戦略がいま大きく注目

されるようになってきたとクリエイティブ

ディレクターの水野学さんは言います。

 しかし、その一方で、その必要性を理解して

いない経営者がまだまだ多いそうです。

────────[今日の注目の人]───

☆ 水野学さんのブランド論

水野 学(クリエイティブディレクター)
  ×
中川 政七(中川政七商店社長 十三代)

───────────────────

【水野】
 ブランディングとは何かとか、なぜ必要なのか

っていうことを、きちんと理解されてない

経営者の方が多いのは確かですね。

 例えば、いま僕らの前にメーカーの異なる

三台の録音機が並んでいますよね。

 簡単に言えば、ブランディングっていうのは、

どうやってその中の一つを選んでもらえる

かってことなんです。

 というのも、いまはメーカーが違っても機能

はどれも似たり寄ったりで、それ以外の

ところで判断してもらうしかない

時代になってしまいました。

 つまり、技術の踊り場、サービスの踊り場

にきてしまったということです。

【中川】
 まさに踊り場ですね。

【水野】
 その時に何が大事かと言ったら、ブランドの

ビルドアップ作業だということなんです。

 要はブランドを丁寧につくっていくことに

なるわけですが、僕がよく言っているのは、

「ブランドというのは、小石を一つひと

つ積み上げていく作業だ」ってことです。

 ブランドって、すごく大きな岩みたいなもの

を想像する方が多いんですが、本当はそうで

はなくて、例えば封筒のデザイン、社員の

言動、名刺などすべてにブランドが

宿っていくということなんです。

 極端な話、経営者がインタビューを受ける

時のネクタイの色まで目を光らせなければ、

ブランドというのはビルドアップされて

いかないと思うんです。

 その小石というのをどんどん小さくして

いくと砂のようになっていくわけで、

見方によっては砂山だと言うこと

もできるんですよ、企業というのは。

 それだけに、もしどこか一か所でも崩れると、

いろいろなところが崩れてしまう。

 それがすごく怖いところで、いかに砂山が崩れ

ないように一つひとつ積み上げていくかが、

ブランドを築いていく上ですごく

大切なことだと思います。

 ※お二人の対談は、これからの企業のあり方に

対して示唆に富んだ内容となっています。

 『致知』2017年9月号

          特集「閃き」P48

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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