仮想通貨はさまざまな価値を動かす点においてクレジットだ 第 879 号

 複雑でわかりづらい仮想通貨とブロック

チェーンのしくみ。

 その概要を金融やテクノロジーになじみ

のない読者にも理解できるよう、かみ

くだいて紹介しています。

 なぜ注目を集めているのか、従来の決済

のしくみとどう違うのかといった基礎

知識から、さまざまな業界での応用

の可能性、規制や制度とのかか

わりなど、この1冊でひと

とおり理解できます。

 皆が貨幣だと思うことで、

貨幣は成り立っている。

 決済手段であるためには、人々が

それを貨幣だと認識すればいい。

 すると、それは自然と貨幣と

して流通するようになる。

 メソポタニミアの初期農業文明では、

硬貨や紙幣などのトークンはまだ

発明されておらず、宗教的権威

が農民の貢納をクレジット(帳簿、

台帳など)に記録して貸借していた。

 次のギリシャ、ローマ、インド、中国

といった古代文明では貴金属を使った

鋳造貨幣であるトークンが優勢に

なり、王朝や国家がその信用

の裏付けとなった。

 中世には鋳造貨幣はあまり使われなく

なり、大航海時代には割符や元帳

などのクレジットを基に遠隔

地間決済を行った。

 その信用を支えたのは、ある時は国家

であり、あるときは民間だった。

 当時は取引情報を一元的に管理しにくい

トークンよりも、財の移転の記録をどこ

かでしておき、ある時点で清算して

帳尻を合わせるクレジットに

よる決済が好まれた。

 トークン経済は価値の印がトークンに

刻まれ、モノやサービスと交換され

転々流通して経済が回る。

 一方、クレジットの経済では台帳を管理

する人・組織が全取引を掌握して、人々

の間の信用取引を保証する。

 預金通貨は紙や金属という物理的な形を

取らず、通帳に印刷されたり銀行のコン

ピューターシステムに記録されたり

する数値にすぎない。

 世の中の大半の決済は、預金

通貨を基に行われている。

 貨幣の進化から見えてくるのは、マネー

の本質は「情報」だということ。

 ビットコインとはその名の通り、

ビット(情報)のコイン(貨幣)だ。

 電子データにすぎない貨幣通貨は物理的

実体がなく、その経済価値は円やドル

などの通貨に交換できるという

信頼に基づく。

 仮想通貨は何らかの価値があると多くの

人が思って決済や送金などに使っている

限りにおいて、貨幣の情報化、「信用

貨幣化」を進めた、純粋なバブル

的資産なのだ。

 先に種明かしをすれば、仮想通貨で最大

の流通規模を持つビットコインは、それ

自体が個人間で転々流通する点でトー

クンであり、その記録を「ブロック

チェーン」というネット上

公開台帳に記録して、さま

ざまな価値を動かす点

においてクレジットだ。

 木ノ内敏久『仮想通貨と

        ブロックチェーン』

  の詳細,amazon購入はこちら↓

   http://amzn.to/2jiaP08

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください