人々は学問することの重要性を痛感し各々が自己を磨き続けた = 2-2 = 第1,345号

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賢人と愚人との差はどこから生まれるのか?
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本作りも終盤を迎えた頃、齋藤先生は、
冒頭に、『学問のすすめ』の一文を
載せたいとおっしゃった。
 
「天は人の上に人を造らず、
 人の下に人を造らずと言えり。
 
    (略)
 
されども今広くこの人間世界を見渡すに、
かしこき人あり、おろかなる人あり、
貧しきもあり、富めるもあり、
貴人もあり、下人もありて、
そのありさま雲と泥との相違あるに
似たるはなんぞや。
 
その次第はなはだ明らかなり。実語教に、
人学ばざれば智なし、
智なき者は愚人なりとあり。
されば賢人と愚人との別は、
学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」
 
福沢諭吉の言葉に対する
齋藤先生の解説とコメントはこうだ。

 
「みんな、生まれたときは平等で、
 本当は誰が偉い、
 誰が偉くないということはないはず。
 みんなが自由に楽しく生活できるはず。
 
 ところがいまこの人間の世界を見てみると、
 かしこい人もいるし、そうでない人もいる。
 
 こうした違いが
 どうしてあるのかっていうと、
 それは学ぶと学ばないとに
 よるものなんだって
 福沢諭吉はいっているんだ。
 
 だから『学問のすすめ』なんだね。
 
 勉強するかしないかが
 一番大事なんだよということを、
 明治時代の最初にいって、これを当時、
 日本中の人たちが読んだ。
 
 だから日本人は、これからの時代は
 たくさん勉強する人になろうという
 気持ちをもったんだ。
 
 キミも小学校1年生になったら、
 学ぶのが一番大事、勉強するのが
 大事なことなんだって、
 何度もくり返し読んで心に刻んでね」
 
 
『学問のすすめ』は、当時の日本の人口の、
実に10分の1に当たる約340万部が
発行され、大ベストセラーとなった。
 
そして人々は学問することの重要性を痛感し、
各々が自己を磨き、日本の近代化を
急速に成し遂げていったのだ。
 
このたび刊行される国語教科書は、
この『学問のすすめ』の精神を
現代に問うものでもある。

時代が江戸から明治に移った頃、
諭吉の宣言が人々の意識に
革命をもたらしたように、
平成から元号が変わろうとする刹那、
この国語教科書が新たな時代の扉を開く
一書になることを願ってやまない。

 致知出版社 書籍編集部 小森俊司
 
 
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理想の国語教科書、ここに誕生。

『齋藤孝のこくご教科書 小学1年生』
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 今回も最後までお読みくださり、

       ありがとうございました。感謝!

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