プラスチックのゴミを食べた魚をさらに人間が食べて病気になるという問題 第 901 号

 資源の枯渇が叫ばれる中、紙やプラス

チックの代替となる画期的な

新素材「ライメックス」。

 その生みの親の山﨑敦義さんが

本誌に登場です。

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山﨑 敦義(TBM社長)
    ×
出雲 充(ユーグレナ社長) 

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【出雲】
 山﨑さんはいま、ライメックスの開発

や普及にますます力を注いでいらっ

しゃるようですね。

【山﨑】
 はい。国内外の大手企業さんとの共同

開発で、市場に出していけるものが

次々と生まれ始めているので、

いろんなパートナーと組ん

で普及活動を進めているところです。

 ライメックスは、ライムストーン(石

灰石)と無限の可能性を表すXを

組み合わせて命名しました。

 通常の紙は、1トンつくるのに約20本の

木と100トンの水が必要ですが、ライ

メックスは日本も含め、世界中に

無尽蔵にある安価な石灰石を

主原料につくることがで

きるので、資源の枯渇

が深刻化する世界に

大きく貢献していけると考えています。

 三月にサウジアラビアのサルマン国王

来日されましたが、サウジアラビアの

政府は、森林資源にも水資源にも

乏しい国内においても、石灰石

という百%自国の資源でつく

ることができるライメッ

クスに非常に興味を持たれましてね。

 いま、向こうの開発計画庁と日本の日揮

様と共同で、現地にライメックスの製造

プラントを建設するプロジェクト

を進めています。

 それから、ライメックスは石油の使用を

大幅に抑えた、環境に優しいプラスチッ

クの代替製品をつくることもできます。

 先日の講演でもお話ししましたが、海に

投棄される大量のプラスチックのゴミが、

マイクロプラスチックという微小な

粒子になり、それを食べた魚

さらに人間が食べて病気に

なるというのが、いま

深刻な問題になっていましてね。

 僕もビックリしたんですが、このまま

いくと2050年には世界中の魚の総重

量と、マイクロプラスチックの

総重量が一緒になるというんです。

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【出雲】
 それは怖いですね。

【山﨑】
 プラスチックの投棄は、エコシステム

の整っていない途上国ほど行われる

傾向が強いため、例えばケニア

ではビニール袋の使用が8月

から禁止されるといった

動きも出始めています。

 ライメックスは、こうした問題にも解決

の道を示すことが期待されているんです。

 『致知』  2018年1月号

           特集「仕事と人生」P18

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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