ストレス=「強度×持続時間」という式で表せる = 3-2 = 第 2,463 号

2.構える

既に述べた通り、
人は想定外の出来事に強いストレスを感じます。
ですから、日頃から「最悪のシナリオ」を描き、
不測の事態に構えておくことが重要です。
あらゆる状況を想定する必要はありません。

考えたくないかもしれませんが、「もし自分が
新型コロナウイルスに感染したら」「もし自分の
会社が倒産したら」等いくつかの場合について、
それが現実化した時をシミュレーションする。
そうすればいざという時のショックが和らぎ、
立ち上がりが早くなります。

また同時に、仕事でこうなったら最高に嬉しい、
という「ベストシナリオ」もあるとよいでしょう。
最悪と最高、理論上はこの二つの間に
すべての出来事が含まれますから、多少問題が
起きても頭が真っ白になる事態は避けられます。

3.区切る

ストレスを感情に置き換えれば、
「緊張感」だと言えます。
緊張が続くほど心は擦り減ります。
在宅勤務で生活空間と仕事の区別が
なくなってきた方も多いでしょう。
その中で緊張をどう区切るかは喫緊の課題です。
ここではその「区切り方」を三つご紹介します。

時間を区切る 人間の集中力は無限には続き
ません。

学生の頃、休み時間は当たり前にありましたが、
社会人はそれを意識して取る必要があります。

また米国では、一定程度の長い休みを控えた
人は、その休みの八週間前から幸福度が
高まるという研究結果も出ています。
私が診ている方の中でも、
やはり予め休みを決めている人のほうが
充実しているように思えます。
時間を区切ることで、
高いパフォーマンスが維持できるようです。

空間を区切る 在宅勤務の弊害の一つは、
これまで別々だった職場と生活空間が一緒に
なり、仕事が終わったら勝手に気分が
変わるということがなくなる点です。

感染対策に気を配った上で、
週末に出掛けるのもよいですが、
単に散歩へ出掛けたり、
身近にある高い所(ビル、展望台など)に
上ってみるのもよいでしょう。
日常から切り離される感覚を味わうだけで、
気分は楽になるものです。

五感を区切る 
人間の感情は五感に大きく影響を受けています。
アロマを焚く、絵画を観る、音楽を聴く。
方法は何でもよいです。
五感への刺激が気分を変え、
リラックスするきっかけになります。

マラソン選手は疲れてから休むのではなく、
無事に走り切れるよう、
予め給水地点を決めています。
ストレスも同じで、意識的に休み、
区切りを入れることがよい
パフォーマンスを維持する秘訣なのです。

(本記事は月刊『致知』2020年12月号
連載「大自然と体心」より一部抜粋・編集した
ものです)

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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