これまでの非常識が常識となった瞬間でした 第 2,382 号

アサヒビールの社長、会長を歴任された
福地茂雄氏は『致知』「巻頭の言葉」の執筆陣
のお一人です。

最新号の3月号では、想定外の
出来事に次々に直面する社会の変化に
どのような考え方で臨んだらよいかについて
ご自身の経験を踏まえて述べられています。

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(福地)
いまは三次元の変化の時代──私はそう考えて
います。

1、あらゆる分野で例外なしに変化が起きている
2、それぞれの変化の奥行きが極めて深い
3、変化のスピードが速い

こうした三次元の変化の時代には、これまでの
常識や経験則も改めて検証しなければなりません。
「我が社が、零下2℃まで冷やした樽詰
生ビール(エクストラコールド)を発売する」
十数年前にこの話を聞いた時、私は一瞬自分の
耳を疑いました。


私が60数年前に朝日麦酒(現・アサヒビール)へ
入社した当時、ビールを冷やす際には摂氏6℃
から8℃くらいが適温であると聞き、それが
従来の常識になっていたからです。


しかし、発売後にテストショップに並ぶ若者たち
の列を見た時、「そうだ、彼らの嗜好は変わって
いるのだ」と気づきました。これまでの常識は
非常識となり、これまでの非常識が常識となった
瞬間でした。


いまはビジネスの世界に留まらず、生活のすべて
の分野にわたってグローバル化が進んでいます。
それに伴い「どうぞよろしく」「そこを何とか」
といった、私たちがこれまで常識的に用いてきた
文言も通用しづらくなりつつあります。

「私なんて、とても、とても……」という
日本特有の謙譲の美徳だけでも何とか残して
おきたい、というのがせめてもの私の願いです。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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