『古事記』を本当に知る旅の始まり 第 2,283 号

 読みだしたら止まらない古事記講義! 脱線だ

らけ! 抱腹絶倒! ? 爆笑また爆笑、脱線につぐ

脱線の前代未聞のスーパー講義を書籍化!

 20世紀を代表する歴史学者アーノルド・トイン

ビーは、「12.3歳くらいまでに民族の神話を

学ばなかった民族は必ず滅ぶ」と言っている。

その真の理由を、ぜひ知っていただけばと思う。

 『古事記』『日本書紀』には国の正式な

歴史認識が描かれている。

 神話から読み解けるわが国の成り立ちと開明さ。

たとえば『古事記』『日本書紀』は一言でいえ

ば、建国の書。誰が、いつ、どのような思

いで、どのようにして国を建てたのか。

これが書かれている。

 マッカーサーが見抜いた日本人の強さの根源。

それがなぜかは、マッカーサーはわかった。

昭和天皇と引見を果たしたときに。世界

の常識でいえば、昭和天皇は命乞いを

してくると思っていたわけ。

 ところが開口一番、昭和天皇は「この戦争の

すべての責任は自分にある。自分の命はどう

なってもかまわない。一億の民を飢えさせ

ないでほしい」このようにおっしゃった。

 この引見により、マッカーサーは180度、日本

の占領政策を変えた。「天皇なんかなくしちゃ

え」と思っていたのが、「天皇をなくしたら、

大変なことになる」と。そして、その日の

夜、彼は自分の日記にこう書いている。

「自分は初めて神のような帝王の姿を見た」と。

 まず僕だったら、日本史の教科書の冒頭に、

建国のことを書く。「わが国は現存する世

界最古の国家である。わが国は2,000年

以上、ひとつの王朝を守ってきた。こ

れは人類の奇跡だ。なぜひとつの

王朝が2,000年も続いたのか。

君たちには、この奇跡の国

の歴史を勉強してもらう」

 正しい歴史教育を取り戻してこそ

初めての「終戦」だ。

 中国人向けの『日本書紀』、日本人向けの

『古事記』。結論から言いましょう。

『日本書紀』は中国向けです。

 『古事記』を読めば日本人の起源がわかる。

 震災の年は、震災によって日本人が何が本当は

大切なのか、日本人の精神、大和心というもの

が本当に大切なものなんだってことに気づい

た一年だ。そしてみんな日本のことを知ろ

うとしはじめた。そしてその翌年は「古

事記1,300年」。これが日本人が日本

人のルーツ、神話を知ることができる。

 神様の名前は忘れることが大事。『古事記』

を勉強するにあたっての最大のコツ。

これをお伝えします。

 このコツさえおさえれば『古事記』は難しく

ない。楽に読めるはず。神様の名前とか人

の名前が出てきたら、忘れてください、

ということ。

 神世の時代から物事はすべて話し合い

で決まっていた。

 そして、天照大神様は自らのお孫様に「地上

世界を治めろ」といって、地上世界に派遣

なさって、そのお孫様が地上に降りてこ

られる。これが天孫降臨ですね。

 天皇が天皇である根拠というのは、ここ

なんです。それは神々の総意

竹田恒泰『古事記・完全講義』

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 今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。感謝!

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