「姿勢のルール」が守れない組織は.すべてが緩む 第 2,667 号

 創業4年で上場、すでに2000社以上の会社が

導入し、「いま、もっとも人と組織を成長

させる」と話題の組織マネジメントノウ

ハウ「識学」。しかし、たとえば「部

下のモチベーション管理をするな」

「上司は部下ともっと距離を

取れ」といったその教えは、

これまでの常識とは正反対の部分

もあるため、新たに識学が導入された

組織では反発や不安が生じる

ことも少なくない。

 本書は、そうした「識学」を早い段階で導入

したある企業が、社員や上司、ときには社長

自身の心理的な反発や不安を一つずつ解消

しながら、機能不全に陥っていた組織の

再生を成し遂げ、危機を克服していく

様子を描いたビジネスノベルである。

 どのようにネガティブな反応が解消されていく

のか、実際にはどのように組織が生まれ変わっ

ていくのか、物語の形で擬似体感ができる。

 組織運営に苦慮し、誤解や錯覚を多く生じ

させている社長には共通点がある。それは、

「一人の人間として社員に好かれたい。

人気者でいたい」という気持ちに

素直すぎること。

 そういう社長は、社員が喜ぶようなイベントを

たくさん開いたり、社員の要望にできるだけ耳

を傾け、一人ひとりに寄り添ってその悩みを

自ら聞いてあげ、ときにアドバイスする。

社員と一緒に飲み歩き、二次会や三次

会にまで付き合う。どれも、やる必要はない。

 社長が本来、評価を獲得しに行かねばならない

のは、消費者やクライアントといった市場

あり、金融機関や株主といったステーク

ホルダーである。

 それなのに「社員から好かれたい、人気者で

いたい」社員からの評価を獲得しに行って

しまっては、会社は回らなくなるのも

無理はない。

 部下のモチベーション管理は、

上司の仕事ではない。

 会社の変革には、別れがつきものである。

 「姿勢のルール」が守れない組織は、

すべてが緩む。

 組織を運営していく上で、もっともしては

ならないこと。それは、それぞれの組織

ごとに定められている基本的なルール

の逸脱を、特定の人にだけ許すこと。

 特例を許してしまえば、その社員は目標数字

の達成や大切な業務に関しても、未達成

でも許されるはず、というスタンス

で取り組むことになる。

 社長は、会社では孤独であれ。

 組織内での指揮命令系統を常に意識させる

ために、社長はあらゆる場面で、直属の

部下以外の部下とは、距離をとるよう

にしたほうが賢明である。

 会社の規模が大きくなってきたなら、さらなる

成長のために社長は孤独な存在になる

ことを意識すべし。

 著者の一人安藤広大氏は株式会社識学 代表

取締役社長 1979年、大阪府生まれ。早稲田

大学卒業後、株式会社NTTドコモ、ジェイ

コムホールディングス株式会社を経て、

ジェイコム株式会社(現:ライク株式会社)にて

取締役営業副本部長等を歴任。2013年、

「識学」という考え方に出会い独立。

上野 直彦 (著), 安藤 広大 (著)

    『優しい社長が会社を潰す』

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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