読書によって多様な視点や考え方を身に付け自分が何をすべきかを悟る 第 1,936 号

 アイデンティティの分断は、恣意的な言説の

流布と技術革新がもたらした単なる結果に過

ぎず、それが政治的に利用されることで、

本来多様であるはずの人々のアイデン

ティティは、画一的で単純なものに

押し込められていく。

 このような状況は一国の問題ではない。

一つの成熟した民主主義国で発見された

「アイデンティティの分断」は、高度

に発達したメディアやSNSの力を借

り、国境を越えて地球上のあらゆ

る地域に拡大していくからだ。

 新たな分断の先で、自らのアイデンティティ

を再構築し真の自由を獲得するために―米国

保守派のキーパーソンと太いパイプを持ち、

現地事情に精通した実務家による大変革

の現代社会を生き抜くための処方箋。

知識人やマスメディアの“手口”を

知れば、これから世界で起きる

ことが予測できる。

 筆者は、 金融機関を中心とした日本企業や、

感度の高い一部の経営者に、米国政治の状況

を分析して提供することを生業としている。

 それらのサービスを提供している背景には、

筆者自身が歩んできた独特の「選挙」

と「政策」のキャリアがある。

 18歳の時、初めて日本の議員事務所の門を

叩いてから、既に20年以上の年月が流

れたことに自分でも改めて驚く。

 まだ丁稚だった頃、毎日のように泥水をすす

りながら地元活動に汗を流した日々は、今

でも鮮明な記憶として残っている。

 その中で、筆者は門前の小僧として先輩らに

ノウハウを叩きこまれた結果、地方議会選、

市長選、知事選、国政など、次第に小中

大へと、さまざまなレベルの選対を

取り仕切るようになった。

 この時、身に付けた選挙に関する情勢分析と

実務スキルは、現在でも血肉となって

骨身に染み付いている。

 複数の新興政党や、知事市長らのマニフェスト

作成という機会に恵まれ、一定の政策的な知見、

および選挙PRのノウハウを得られたことは

非常に幸運だった。

 事務所に訪ねてくる、多くの利害関係者の主張

を裏方として調整し、候補者の演説草稿や政策

集の文言に落とし込んでいく作業は、 政策の

背景を理解する上で貴重な経験となった。

 「前近代的なアイデンティティ」

への対処には読書が有効。

 前近代的なアイデンティティとは、地縁血縁

身分などの自然発生的な基礎環境によっ

て付与されるものを指す。

 このようなアイデンティティが絶対的な前提と

された場合、自らのアイデンティティを覆い

尽くされないために何が必要だろうか。

 それは「読書」である。相対的に未開な環境

で育ってしまった場合、人間は自らの頭で

思考する能力が奪われてしまいがちだ。

 しかし、それは本当に思考力が存在しないの

ではなく、単純に知識不足によって物事を

考える視座が不足しているだけのことだ。

 したがって、前近代的なアイデンティティの

分断から抜け出るために必要なのは、情報

のシャワーを浴びることである。

 書物は先人の知恵の固まりであり、読書に

よって多様な視点や考え方を身に付ける

ことで、前近代的な思考から抜け出

すために、自分が何をすべきかを悟るだろう。

 渡瀬裕哉『なぜ、成熟した民主主義は

       分断を生み出すのか』

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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